メジャーリーグ伝説の選手・タイ・カッブ
タイ・カッブは本名をタイラス・レイモンド・カッブと言い、1886年にアメリカ合衆国のジョージア州ナロウズで産まれました。1904年、18歳の時にマイナーリーグのオーガスタ・ツーリスツと契約してプロ野球選手となり、その翌年の1905年には、デトロイト・タイガースに移籍してメジャーリーグの選手となりました。
カッブは、1905年から1928年まで現役選手として活躍してきましたが、この間、毎年盗塁に成功し、2年目から打率は3割を切ったことがなく、そのうち3年は4割を超える打率をたたき出すなど、数々の記録を打ち立ててきました。現在では、その記録の多くも塗り替えられていますが、1909年の打撃全タイトル制覇、生涯打率.366、ホームスチール55回といった記録は、いまだに破られていません。
その一方、カッブは苛烈な性格からたびたびトラブルを引き起こしたため、「最高の技術と最低の人格」や「メジャーリーグ史上、最も偉大かつ最も嫌われた選手」などと評価されています。
しかし、そのエピソードの多くには、当時の悪評が絡んだ作為的な面もあり、その真偽には注意する必要があります。